りせの本棚。

「子どもたちは夜と遊ぶ」(上) / 辻村深月

目次

はじめに

あらすじ

大学受験間近の高校三年生が行方不明になった。家出か事件か。世間が騒ぐ中、木村浅葱だけはその真相を知っていた。「『i』はとてもうまくやった。さあ、次は、俺の番ーー」。姿の見えない『i』に会うために、ゲームを始める浅葱。孤独の闇に支配された子どもたちが招く事件は、さらなる悲劇を呼んでいく。

講談社文庫

この本に出会った経緯

大学生の頃に読んで、大好きになった本。

主人公の月子を始め、小塚や浅葱、恭二など、出てくるキャラクターたちがみんな魅力的で、これを大学時代に読めて良かった、と読みながら思っていた記憶がある。

感想

第三章 「お化けと火傷」

 自分たち二十歳も過ぎた学生のことを「子ども」と称するそのセンスは理解できるし、悪くない。子ども。その通りだ。人間はいつ大人になるのだろう。そういえば教育実習や保育実習で児童や園児を相手にする場合にだけ、月子は自分が大人であると自覚する。そうやって対峙する対象がなければ、人はいつまでも子どものままなのかもしれない。

P232

第四章 「月と萩」

「どんなテスト?」

「大袈裟なもんじゃないの。今までで一番嬉しかった瞬間は? とか、悲しかった出来事は? とか。そんなものをお互いに出し合っていくだけ。これを続けると、相手のことが何となくわかるんだよね。人間性とか性格とか、そういうことじゃなくて、なんていうのかな。自分とその人が『合う』のかどうか。それが見えてくる」

P323

「自分にないものがきちんとわかってるね、月子は」

「うん。私は優しくないし、どっか嫌味があるから。上品さも欠片もない」

「直せば?」

狐塚の提案に、彼女はあっさりと首を振った。

「自分にないものは、他人が持っているからこそよく見えるの。自分がそれを持った途端、みるみる価値が失せていく。そういうもの」

P333

第五章 「アイとシータ」

 自分が安定しているからと言って、不安定な人間の我儘に巻き込まれることはないのに。思ったけれど、恭優しさ二はそれも口に出さなかった。全てを見透かす月ちゃんは、傲慢な優しさに振り回されている。それは多分月子が自覚している通り、彼女の責任であり彼女が悪い。

P488

おわりに

とにかく、登場人物たちがみんな魅力に溢れていて、読んでいて楽しい!!月ちゃんが築く人間関係がどうなっていくのか、注目してほしいです。

りせ。

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