りせの本棚。

「きみの世界に、青が鳴る」/ 河野裕

目次

はじめに

あらすじ

私の絶望は、きみがいなくなることだけだった。

真辺由宇。その、まっすぐな瞳。まるで群青色の空に輝くピストルスターのような圧倒的な光。僕の信仰。この物語は、彼女に出会ったときから始まった。階段島での日々も。堀との思い出も。相原大地という少年を巡る出来事も。それが行き着く先は、僕と彼女の物語だ。だから今、選ばなければいけない。成長するとは、大人になるとは、何なのかを。心を穿つ青春ミステリ、堂々完結。

新潮文庫

この本との出会い

感想

一話、彼女は絶望と手をつなぐ

客観的な事実が真実であるように、主観的な思い込みもまた真実だ。本当はいない怪物も、僕たちがいると信じている限り、確かに現実に影響を及ぼす。

中略

 どの幻想に価値があると信じて、どの幻想を無価値だと切り捨てるのかで、個人の信仰が形作られる。世の中の多くの人が持つ信仰だけで生きていけるなら、その方が効率的だろう。死はできる限り避けなければならない。これだって信仰だ。お金を稼いで豊かな生活を送るだとか、温かな過程を手に入れるだとかを幸せだと感じるのも信仰だ。そんな、わかりやすい信仰だけを集めて自分を作り変えることだって、もちろん不可能じゃない。それを成長なんて言葉で簡単に括ってしまっても別にいい。でも、効率的な信仰を選べない、選びたくない人間は、別の形の成長を探し続けるしかない。

P56~57

 性質がまったく違うふたりへの感情を、混ぜ合わせたくはない。別々の価値観で、それぞれをそれぞれのまま大切に思っていたい。これは許されないことなのだろうか。順位をつける必要があるのだろうか。

P70

おわりに

階段島シリーズ完結~!!!理想を追い求めることについて、信仰と恋と、愛についての物語。

りせ。

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